はこね






とても天気が良くてあったかくて。
湿生花園をのんびり歩くのは気持ち良かった。
花はまだまだこれからという感じだったけど。

日差しを浴びる枝の葉を見ながら。
カズーあんにょ〜ん。という声がふと蘇って。
音遊びまたしたいな…でも出来ないんだな。と。

このような日にそのような思いに耽るとは。とも思ったけど。
一年前の春にもそのようなはあり。
春はそういう季節なのだろうと。

無理に沈める必要もなく。
高過ぎも低過ぎもしない声でなぞるもの。
青い空のあったかい光に葉っぱの端っこが透けるのを見ながら。

へんぼっかげ。というこないだ別の声で聞いたばかりの言葉を思い出しながら。