ラヴ・ストリームス/ソール・ライター/平間至展/夢中人

一万年ぶりに渋谷を訪れラヴ・ストリームスを観てソール・ライター展と平間至展を鑑賞(帰宅してから恋する惑星をTVで視聴(濃い一日)

映画『ラヴ・ストリームス』予告編
奔流に圧倒される
冒頭から緊迫した遣り取りでの始まり
執着/非執着のそれぞれ究極に反対の方向で生きているような姉弟だが
世界で一番お互いを受容している
極端さはそれぞれに困難な状況(悲劇的であり喜劇的であり)を生じさせるが
それでも前に進むことを止めることはない

最後の方の悲喜劇的展開の始まりにはわろてしもた(どれだけ引き連れて来たん〜〜となった)
そのまま嵐のような終盤へ投入 お‥おお となる終わり方

相手の真の心情を慮ることは皆無の自らの欲望にのみ忠実な支配的な愛は暴力的であり(ゆえに拒絶される)
実際夢想シーンではそれが極端な形で具現化されるけど
暴走機関車のような愛はただひたすら走り続ける(時折現実と衝突して停車するけど)

そのエネルギーは物凄い
多分わしが側にいたら1秒くらいで逃走するけど(支配的な愛は最も辟易するものの一つ)
生のエネルギーの発露としてそういう性はあるのだろうな‥と鑑賞後も呆気に取られたまんま


ソール・ライターの原点 ニューヨークの色
ソール・ライターのこと
構図も眼差しも色も全て真っ芯に快く響く世界 見ている間中とても心地良い空間を彷徨うことができた
初期のモノクロの写真にNY版のカルティエブレッソンやな‥と思ったら写真家目指したきっかけの一つだったのですな
アンリ・カルティエ=ブレッソン大好き〜また展覧会してぽちい)
構図や眼差しはアンリ・カルティエ=ブレッソンロベール・ドアノーの影響を感じたけど
素質として同じようなものを持っていたのだろう彼の写真は彼のものであり 素晴らしい

そして色 全くもって彼ならではのもの
絵画もどれもとても素敵で(すごいいろんなタッチの絵があった)美しい色をずっと眺めていられた

展示の最後 大きなホールの壁面に投影されたスライド達
カチャカチャという音とともに映し出されるそれらをじっと眺めていられる空間
澄んだ美しい色は空間の中に彼の発見したもので 生き生きとした力はただすっと
その空間の中に連れて行って空気に触れさせてくれる(本当に居心地がよい)


平間至展 写真のうた
ろきのんやCUT等でよく拝見していた平間さんの写真
おっこれは見たことある写真…てのがやはり沢山あった(田島貴男氏他いろいろ)
セッションの中で生き生きとした躍動感を一瞬に捉えてみせる力がやっぱりすごい
清志郎氏の写真素晴らしい)
ダンサーの田中泯氏を撮り続けているとは存じ上げず
ライフワークとされてるだけあって連作は大変素晴らしかった


夜はTVで恋する惑星
金城君 トニー氏 フェイ・ウォン(皆若…わっか…)
恋にのぼせ絶望する若者達
2046はアンドロイドのフェイ・ウォン氏をひたすら見つめてた覚えがあるけど
こちらの彼女はただただ若くて抱える想いを持て余して勢いで突っ走るにんげんの女の子
(金魚入りビニール袋を下げてビックリ仰天するシーン…笑)
王菲 Faye Wong -《夢中人》(Official Music Video) HD
The Cranberries - Dreams (Dir: Peter Scammell) (Official Music Video)

(えらい久方ぶりにもりもり大盛りの日じゃった)