six o'clock

舞台の上で白い光を浴びた妖精のような美少女が。
ポワントのまま片足をすっと持ち上げ弧を描いて自分の頭の横につける。
まさに6時。
これがそれか…とびっくりしながら見つめていたのはもうン十年前。
でもあのイメージが消えることはない。(パトリック・デュポンのどえらくエロい牧神の姿とともに)
50で踊るのを止めることを決めたのですね。

プリセツカヤは60代まで踊っていたけれど。
彼女の瀕死の白鳥とロミオとジュリエットを観る機会があって。
60代でジュリエットね…(うふふ)と思いながら見ていたら。
舞台にいたのはまさに恋に胸を震わせる10代の少女の姿。
あれこそ衝撃ですた。

現し身は空を飛べないけど。
イメージはあらゆることを跳ぶことができる。
それが出来ることに感嘆しながら舞台を見つめるのが好きなのだと思う。
(バレエを夢中で見てたのはもうえらい昔だけど…)